■2008/5/2〜5/12 東京都小笠原母島釣行

あまり芳しくない小笠原父島での釣りの傷も癒えず、父島二見港から、
母島沖港へ向かう船内で、男は海を見ながら闘志をメラメラと燃やしていたが、
やっぱり入梅の小笠原は10日も滞在した母島でもあまりパッとせず、
曇り・雨・曇り・雨を1時間くらいのスパンで繰り返す毎日であった。

そんな訳で、母島でも釣りを1日かけてできた日はたったの2日。
当初、最終日前日にも釣りを予定していたが、あろう事か、季節外れのタイフーが
小笠原西の海域にボッ!と発生。あまりの波だと、父島の二見港に鋲泊できない小笠原丸は
悲鳴をあげ「タイフーが来る前に帰っちゃうよ!さぁどうする?どうする?」と言いだし、
帰る日まで繰り上がってしまう始末・・

簡単に説明してしまうと、母島とは父島の南約50kmに位置する島で、
小笠原諸島の民間人が住んでいる有人島では、最南端に位置します。
行程としては、父島よりははじま丸を乗り継ぐのが一般的で、およそ2時間の行程です。
つまり!東京より27時間以上もかけないと到着できない島であって、絶対にお魚天国が
約束されている島でもある訳なのです!!
オキアミや配合エサは使用不可なのは父島と同様、むろん現地での調達もできません。

★沖港全景と母島の磯の様子
 


●5/6 5:30〜15:00 母島東港堤防釣行
とまぁ・・母島は父島が都会と思える程にノンビリしている所なのですが、
魅力的なのは、普通の堤防からも超大型の魚が狙える、という事の一言につきます。
私の様な妻帯者で、ツレに危ない目にあわせられない様な立場の人にも十分な大型が
期待できるという訳なのさ!そんな訳で今日は母島の集落より、車で30分程北上した、
東港で竿を出す。東港は避難港なので船は全く舫っていない訳で竿は出し放題!

◆東港堤防の画像と、前に広がる海。流れは相当キツイ
 

 ◆本日の仕掛け
 スタイルウキフカセ
 竿ダイワメガドライパワートルク 3号
 リールダイワインパルト 3000LB
 ミチイト10号
 ハリス8号
 ハリヒラマサバリ12号
 ウキ丹羽ウキ 2B
 トピック5号のシズを3段打ち、ウキ止め無しの完全フカセ


竿は堤防先端より正面に出す。潮は右から左に流れ、港内に流れ込む流れで大凡2ノット。
潮が2枚になっており、2メートルくらい沈んだ所から潮が安定しているので、
ウキを安定地点まで沈めて探る作戦。
狙いはカスミアジ・アーガイ(ヒブダイ)・イラブチャー(アオブダイ)など。

父島同様のお手製コマセを撒くと、まず寄ってくるのが30〜40センチクラスの
アーガイとオビブダイ。余談だけど、小笠原ではブダイ系は全く食べる事をしない。
色的にも毒魚とか言われていて、全くの邪魔者扱いなのだ。旨いのになぁ・・と思う。
以前は沖縄方面に出荷もしていたが燃料費高騰の為、それも今はしていないらしい。
 

そしてそして、やってきましたアーガイ。引き込みもトルクもたまりませんなぁ!
母島はこれでなければ!一投毎に何か釣れるのだ!!
 

 
・・・しかしまぁ、こうして自分の顔ばかり並べると不気味である。
そうしてこの日最大の魚は下の画像、48センチアーガイ。
まぁ型には恵まれなかったけど、数と魚種には恵まれました(妻は俺以上に釣った・・)。
午後、一度物凄い魚を足下のサイトでかけたのですが(おそらくメートルクラスのメガネモチノウオ)、
10分程度の格闘の末、設置ケーソンの穴に潜られラインブレイク・・。
これはもうウキフカセのタックルじゃあちょっと厳しいですね。
今度は沖縄のスルルー仕掛けか、タマン竿でチャレンジします!


●5/9 5:00〜15:00 母島東港堤防釣行
そんでもってやはりあのメガネモチノウオが忘れられねーって事で、
またまた東港へ。オマエのその仕掛けじゃ揚がらねぇんだよ!!と解っていながらも、
何故か足はソッチを向いてしまう性。もうヘンタイの域です。

 ◆本日の仕掛け
 スタイルウキフカセ
 竿ダイワメガドライパワートルク 5号
 リールダイワ トーナメントISO-Z 4000LBD
 ミチイト13号
 ハリス10号
 ハリヒラマサバリ12号
 ウキ丹羽ウキ 2B
 トピック5号のシズを3段打ち、ウキ止め無しの完全フカセ

なんか前回と若干仕掛けと竿、リールが違うのはご愛敬ですがなにか・・(笑)。
海の状態は前回とあまり変わらないのですが、天気がイマイチ。突然大雨になったりして、
途中で幾度となく釣りを中断せざる得ない程の降りが断続的に続きます。
しかし、母島に来たからにはこんな雨なんて関係ネェ!!波さえ無ければ釣り開始なのだ。

今日もオビブダイがスゴイ。オビブダイは常に上に浮く感じなので、仕掛けは強制的に沈め、
アーガイや、その他フエフキを狙ってみる。
 

 

50センチに満たないアーガイは、この日一番のフィーバーぶりで、
海一面アーガイ!!という沖縄の海でも見た事の無い異常事態。
更に、妻が俺の小笠原記録よりでかい58センチアーガイを釣り上げ、頭が突然狂ったのか、
そんなデカイものをタモも使わずにブリ上げ!!しまいにはメガドライ3号の3番をブチ折るという、
事件まで発生した(トホホだよ・・)。

で、メガネモチノウオはどうなったんだよ!と言われる前に書きますが、
14:00くらいでしょうか。イカの切り身を潮に流している時だったのですが
(この辺の口調は、UFOの目撃VTR風)遂にまた来たんですね。
で、一発でクチを使ったのですが、今回は10分も持たずラインブレイク・・・
つーかフルロックさえできない状況。もう完敗です。
竿の強度の問題とかでは無く、設置ケーソンの穴に潜られた時点で俺の負け。
そこに潜られない様なテクニックが求められるが、馬鹿な我がスポンジ頭では
その対策が全く見つからなかった。

余談ですが最終日は、5年前に来た時、95センチのカスミアジを
仕留めた鮫ヶ崎で釣りをしようと思ったのですが、前記の通り、
船便が1日繰り上がってしまった都合上、竿を出す事すらできず・・・
惜しい思いをしましたが、取り敢えず次回の目標ができたって事で。
そんな小笠原の豊穣な海に感謝しながら、タイフーに追われる激揺れの船の中で
あのメガネモチノウオ対策をボンヤリ考えながら帰ったのでした。

★鮫ヶ崎全景。堤防からメートルクラスのヒラアジやカンパチが釣れます(サメも多し!)。  

総括。

 ●妻にしっかりと自分の金で竿を買わせよう!!
 ●ブダイ系の魚って、釣れると目が上にあがってテンパるけど何で?
 ●ドラグリールの8000番を持ち込めば取り込めるかな・・(しかし我はレバブ派・・)
 ●GWは沖縄もそうだけど小笠原も天気悪いね。

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