■静岡県 熱海沖初島 ●概要 ●ポイント(島の釣り場) ●釣り餌 ●ポイントに入る(超重要) □概要: 熱海沖の初島といえば、東京在住のフカセ釣り師であれば誰でも知っている島で、 ネットで調べれば、その情報は有り余る程出てきてしまう訳です。 そんな中、敢えて何故このHPでこの島を取り上げるかといえば、 ちょっとした理由があります。 ●東京から高速道路利用で1時間30分程度で行ける離島である。 ●初島での釣行記などは良く見るが、整理された情報がネットにあまりない。 ●メジナ狙いであれば、堤防から40アップが狙える ・・って訳で離島って事には変わらないし、そこはHPの主旨には即しているんで、 この「超お手軽離島」である初島の釣り場情報を載せていきたいと思います。 ちなみに初島での釣りは、ポイントに入れるか否かが釣果要素の5割を締めるので、 その辺の攻略も含め、紹介していきたいと思います。 初島の基本情報は「初島にいこうよ。」HPをご覧下さい。 宿泊情報やアクセス方法はここを見て戴いた方が確実です(笑) http://www.hatsushima.jp/ □ポイント: 初島のポイントは、場所取り争いが熾烈な第一堤防と第二堤防に 大別する事ができます。それ以外に第一堤防から続くゴロタ浜などでも 釣り人を見る事ができますが、はっきり言いまして釣果を期待するなら 堤防での釣りをお勧めします。 :第一堤防 画像は、第一堤防を正面から眺めた画像です。 湾側が一段低くなっており、沖側が高くなっています。 ご覧の通り、先端はテトラが入っていない為、非常に釣りがしやすいです。 また先端部分は水深3メートル辺りに中心に穴の開いた設置ケーソンが 規則正しく入っています。先端部分は、居着きの大型メジナがいます。 かなりスレてはいますが、過去何度も釣り上げた事があります。 第一堤防は、沖側でないと釣果は望めません。 先端より、堤防根本側に戻るとテトラ帯が続きます。 テトラの上は、乗りやすい箇所が数カ所あるので5人程度は テトラの上で釣りができます。 またさらに根本側にいくと、テトラが切れている部分がありますが、 ここは、画像の通り、胸元くらいの高さがある欄干がずっと続きます。 釣りをしている方もいますが、正直ここはカゴ釣り向きの場所で、 ウキフカセをやるのには不向きです。 画像は、第一堤防根本部分から撮影したものです。 ご覧の通り湾内には、第一堤防以外に小さい堤防が2本出ています。 ものの本によれば、夕まずめ大型が期待できると書いてありますが、 正直大型が上がっているのは今まで見た事はありません。 その他 ●トイレは堤防から徒歩5分の所にあります。 ●アミコマセ、ツケエサのオキアミのみなら、堤防近くにある商店で購入可能。 ●バッカンなをど洗える水道があります。 ●雑貨などが買えるスーパーが徒歩5分の所にあります。 :第二堤防 第二堤防は、フェリー乗り場のある第一堤防より、 徒歩15分(バッカンなどカートで運ぶ事での所要時間)で アプローチできる堤防です。第一堤防とちがって、楽勝で入釣できますが、 あまり大した釣果を聞く事もありません。でもこれは単純に釣り人が竿を 出している数に比例した結果だと思います。 基本、堤防内側では釣果を出す事はできません。 第一堤防同様、沖側の足下付近は居着きの大型メジナがいて、 過去管理人も、そこそこの結果を出しています。 堤防内側より先端部分を眺めている画像です。 第二堤防も、第一堤防同様沖側が2.5メートル程高くなっています。 先端のみ、低い方でも釣りになりますが竿を出すには2人が限界です。 堤防沖側です。沖側は堤防根本付近より、先端までずっとテトラが入っています。 テトラは乱暴に積まれている都合上、テトラ上からの釣り座はかなり限られます。 安全に釣りができる場所はほんの2〜3カ所です。 その他 ●トイレは堤防から徒歩5分の所にあります。 ●第二堤防の目の前にもマリーナがあり、堤防があるのですがこちらは釣り不可です。 ●のんびり釣りをしたい方は、第二堤防が向いているでしょう。 □釣り餌: 釣り餌は、アミコマセブロックであれば第一堤防より0分の 初島漁協直売所で購入可能です。オキアミはツケエサ程度で使う分しか 売っていません。ちなみに表向きには初島はオキアミ・配合餌の使用は 禁止らしいですが、みんなお構いなしにバンバン使用しています。謎です。 まぁ、初島で敢えてエサを買わずとも、道中でいくらでも手に入るので、 緊急時という事で。 □ポイントに入る(超重要): 初島は前記の様な理由もあり、場所取り争いはかなり熾烈です。 天気の良い週末などは、朝7:30に熱海を出る1便の船は もうそりゃあ、釣り人満載です。 初島で釣りをする人は、基本、フカセ・カゴ・石物の3タイプに分かれますが、 数でいえばやはりウキフカセをやる人間が圧倒的に多いです。 という訳で、船に乗ってから釣り座を確保するまでの 釣り人の行動様式をちょっと時系列に書いてみましょう・・ ●乗船前、フェリーの目の前に道具を置き乗船一番を目指す (その日、一番に出る船の船名は待合所内に書いてあります) ●荷物などは、全て船内に持ち込まず、直ぐ様乗船口付近にドカッと置く (船の乗船口と下船口は一緒です。つまりこれに場所取りの意味があります) ●島までの行程は大凡25分。20分くらいまでは甲板でくつろぐ ●下船5分前になると、なにやら色々と慌ただしくなる ●自分が置いた荷物の所に移動しソワソワする ●初島到着 ●下船口の柵が開いた瞬間、ポイントにダッシュ!第一堤防先端を目指す という、基本場所取りまでの「たしなみ」を知らぬ釣り人は、 既に船に乗り込む前から負けが確定する訳です。 ちなみにこの下船した瞬間のダッシュを、名物初島ダッシュと言います(笑) ・・という訳で頑張って良いポイントを取りましょう。 ここで、人気ナンバー1の第一堤防のポイントを図解で説明します。 まず構造的に第一堤防は、フェリーの到着する湾側は大人1人分くらい、 沖側より低くなっています。つまり竿を出すのであれば沖側の方が釣りがしやすいです。 そんな訳で、フェリーを下りた釣り人は、高い堤防側に入るべく、階段を駈け上がり、 図の赤い点線の様な軌跡でダッシュをする訳です。釣果も歴然としています。 ここで各ポイントの特徴などを記述します。 @低い方先端:高い方の堤防に入り損ねた釣り人が入る場所。先端は入釣2人が限界。 A高い方先端:1級ポイント。特に灯台角を死守しよう。先端は入釣3人が限界。 B沖側:1級ポイント。主にカゴ・石物師が入る事が多い。入釣は4人が限界。 Cテトラ帯:釣果は出るが足場が悪い。乗りやすいテトラが数カ所ある。入釣は5人程度。 D欄干:とにかく胸の高さくらいまである欄干が邪魔。釣果はそこそこ。 目指すべきはAとB、Aは特に灯台角を取りに行く!! で、この初島ダッシュで良いポイントを効率よく取る戦略が存在します。 この方法は、メタボリック体型で無い方であれば、 どなたでも実戦可能・確実な方法となります(超えらそうだ)。 先程の図でも解るとおり、通常、第一堤防沖側の高い位置を確保するには、 フェリー発着場付近にある階段を使って、高い方を目指します(赤い点線)。 しかし!!ここで階段を使わず、まずは低い方から先端を目指す訳です。 そして、堤防の低い方から高い方へ、一気に駆け上がります!!(青い点線) ここはちょっと急な斜面となっているのですが、普通の脚力のある方なら、 楽勝で登る事が可能です。 重たいバッカンなどを持ちながらのダッシュは、更に不利になりますので、 竿袋だけ背中に背負い込み、バッカンなどの重い荷物は、船を下りた瞬間、 堤防に放置、身軽になった体で一気に先端を目指すのがポイントです。 まぁ、こんな事を書くと色々反感などもあると思いますが、 そんな事を言っていられないくらい、初島で竿を出すという事は大変です。 それには前記の様な恵まれた海がこんな近くにあり、魚がいるからであり、 そんな事に感謝しつつ、敢えてゲーム性を交えてポイント争奪までも楽しめる様な記述にしました。 当然お互いマナーを守り、楽しい釣りができる事が大前提です。 最後に・・初島の堤防にいる居着きのメジナゲットの図(第一堤防先端での釣果)。 これは46センチくらいです。 という訳で皆様の御武運を祈ります。 |