■東京都 小笠原諸島父島![]() ●概要 ●島へのアクセス ●宿泊施設(釣りをする上での施設など) ●レンタカー(レンタカーの有無) ●釣具屋事情(オキアミなどの話) ●宅急便事情(島に荷物を送る時の話) ●ポイント(島の釣り場) ●父島その他の情報 □概要: 小笠原諸島の玄関口となる父島。東京都でありながらも、 世界の裏側に行くより時間がかかってしまう島です。 しかも小笠原はオキアミ・コマセ(配合エサ)の使用禁止と、 なんともウキフカセ師には「死ねっ!」と言っている様な ルールがあります。だがしかし父島の釣具屋にはオキアミが 売っているという矛盾・・・。そんな訳で島内でウキフカセを やっている様な人間は全く持っていません! しかるに、ウキフカセに関しての情報皆無! 詳しくは以下「小笠原村観光協会HP」概要をご覧下さい。 http://www.ogasawaramura.com/ □島へのアクセス 小笠原父島へのアクセスは現在船のみです。 東京の竹芝桟橋より1週間に1便のみ出港する「おがさわら丸」という旅客船が 出ていますが、この船で約25時間の行程です。 このおがさわら丸は、1日かけて父島に到着すると、そのまま二見港で 2日鋲泊ののち、また1日かけて東京を目指します。 これを俗に1航海と呼ぶのですが、つまり!小笠原を目指すには 最低でも6日間の休みが無いと行く事すら不可能な島なのです。 1航海のイメージ: ◆1日目 東京竹芝桟橋出帆 ◆2日目 父島二見港着 ◆3日目 父島二見港鋲泊 ◆4日目 父島二見港鋲泊 ◆5日目 父島二見港出帆 ◆6日目 東京竹芝桟橋着 ※ ゴールデンウィーク、お盆時期はこの限りではなく、 着発便という特別な運用形態になりますので、 詳しくは小笠原海運のHPを参照して下さい。 □宿泊施設: 父島はかなり観光地化されているので、宿泊施設は数多くありますが、 島内での野宿・キャンプが禁止されているので、事前に必ず 宿泊施設の予約をしましょう。 以下は、以前行った時にお世話になった「のあ」さんの情報です。 ここは2組限定の宿なのですが、部屋も比較的大きく作られており、 集落から近い事もあって大変便利な宿です。しかも島の素材で作られる 夕飯はとても美味しいです。元々ヨット乗りの内地のご夫婦が 経営されている宿で、そういった意味ではとても垢抜けています。 ●釣り道具は洗えるの? ・宿前にあるホースで洗わせて戴きました。 ●釣った魚は捌いてくれるの? ・僕は残念ながら食べられる様な魚は釣る事はできなかったのですが、 大型の魚でなければ捌いて戴けるそうです。ただし、女将さん曰く ヨツバリ(アイゴ)だけは勘弁だそうです。 ●その他 ・洗濯機は宿内完備されており、部屋には物干しスペースもあり、 洗い物には不自由ありません。ただ、南国らしく湿度が高く乾きは 夏以外はあまり良くないです。 ・ホテルから車で5分圏内に釣具屋、スーパーがあり便利です。 ・携帯電話はドコモ、au共に通話可能です。 ・ネットはFOMA端末での通信(HISPEEDには未対応)が可能でした。 ・天気予報はNHKのみ小笠原地方のものが流れます。 しかし、全くと言っていいほどアテになりません。 ※注意!! 釣り道具を洗ったり、釣った魚の捌いたりしてくれるのは、 ホテルの方から見れば明らかにオプションです。 全ては宿の方の御厚意で行われている事なので、 その点は踏まえた上で誰でも可能な事ではありません。 宿の方に御願いをする場合は、丁重に御願いします。 特に離島の場合、水は大切に使いましょう! □レンタカー レンタカーは上記「のあ」さんに泊まる事ができれば、 実費にてレンタル可能です。レンタバイクもある様ですが、 ウキフカセの様な道具の多い釣りにはやはり車が便利です。 宿泊予約と同時に御願いすると手配して戴けます。 また、(有)小笠原整備工場でレンタカーも借りられる様です。 □釣具屋事情 フリーショップまるひさん: 集落内にあるお土産・雑貨・釣り具の店です。 基本的な釣り具はありますが、ウキフカセの道具は 全く置いてありません(当たり前だけど・・)。 ●オキアミ関連: オキアミ1kgブロックのみ購入可能です。 あくまで付けエサとして使う用のものみたいです。 その他、アミコマセ1kgブロックが置いてあります。 ●配合エサ関連: 配合エサを使う事が禁止なせいか売っていません。 小笠原釣具センターさん: 集落内にある釣具専門店ですが、やはりウキフカセの 情報などは皆無です。地磯のポイントなどは丁寧に 教えて戴けます。 ●オキアミ関連: オキアミ1kgブロックのみ購入可能です。 あくまで付けエサとして使う用のものみたいです。 その他、アミコマセ1kgブロックが置いてあります。 ●配合エサ関連: 配合エサを使う事が禁止なせいか売っていません。 □宅急便事情 父島へはクロネコヤマトでの発送が可能です。 但し、輸送に相当の時間が必要なので、2週間以上の余裕を見込みましょう。 おがさわら丸は大きな荷物も受け付けて貰えます。その場合、 竹芝桟橋チケット売り場の一番奥にあるチッキ受付という所で、 荷物を預けるのですが少々高いです。 ちなみに小笠原諸島は東京からですと、東京23区内に荷物を 輸送するのと同じコストで荷物を送る事が可能なので、もし荷造りが 事前に可能であれば、宅急便で送るのが圧倒的に安いです。 ※ コンビニなどの代理店に小笠原父島行きへの荷物を持ち込むと、 正確な発送日付が出ない事が殆どです。荷物を発送する時は、 クロネコヤマトの集荷センターなどに直接荷物を持ち込む事を お勧めします。 □ポイント 島の周辺は頻繁に崖崩れが発生している様な所が多く、 未知の地磯への入磯は控えた方がいいでしょう。ちなみに小笠原は 石物の大物ポイントでもあるので、沖磯への渡礁は可能だと思います。 僕は渡船を利用した事は無いのですが、沖磯から石物をやっている方は 幾度となく見ました。 磯: 集落より車で20分程度の所にある州崎という所が、 地元の方などには有名な磯場です。第二次世界大戦中に飛行場が あった所で、今でも飛行場の残骸である崩れた堤防の様なものが 湾内より張り出しています。車より降りて5分以内にポイントに入る事が 可能ですが、大きな岩が多く足場はかなり悪いです。 ちょっと解りにくいので、事前に釣具屋さんなどで詳細な 入釣ルートを聞くのが良いと思います。海面までは1〜2メートル程度なので、 タモが届かない事は無いのですが、ウキの視認性は良くありません。 僕が竿を出した時はイスズミの50センチクラスが入れ食いに なりましたが、それ以外の釣果はありませんでした。 青灯堤防: おがさわら丸が入港する二見港近くにある堤防で、近くにスーパーやトイレも あります。しかし僕はコレといった釣果を出した事がありません。 地元の人はよく泳がせや、イカ釣りをしています。地元の子供達が良く 飛び込んで泳いでいるのを見ます。 赤灯堤防: 若干湾奥に位置し、対岸に母島に向かう「ははじま丸」の待合所があります。 近くに農協とトイレも完備しています。堤防先端部左側が沖で、右が湾奥となりますが、 竿を出してみた所、どちらでも釣果に大差ありません。 ちなみに左側は珊瑚が張り出している事もあり、スズメダイ等のえさ取りが 100万匹くらいいます。ここでは巨大イスズミとイケカツオ程度の釣果しか出していません。 堤防先端に入れるのは多くて3人程度です。 自衛隊堤防: 小笠原父島には父島基地分遣隊という自衛隊の基地があり、その基地内にある堤防です。 施設内にある堤防なので、最初は釣りなんてとてもムリ!と思ったのですが、 基地内に入り、隊員の方に「あの〜あそこで釣りをしたいんですが・・」なんて言ったら、 スンナリ許可が下りました。なんせ父島の堤防の中では一番沖に出ている堤防なので、 ここでも竿を出したかったのさ!!ちなみに、ここで釣りをする場合には、 以下の条件と義務が発生します。 ●基本自衛隊が休んでいない平日のみ解放 ●朝は8:00より堤防に入る事が可能 ●釣りをする際、窓口で住所・氏名を書く ●ライフジャケット着用(無ければ貸してくれます) だがしかし、僕が釣りをした時は超が付く程のナギの日で、潮も全く動かない日。 釣果は巨大イスズミとタカサゴ程度でした・・ □父島その他の情報 父島は本来配合エサとオキアミの使用が禁止されています。 という訳で、どの様な釣りになったか興味の尽きない所だと思いますが、 僕は場合は以下の様な形にしました。 ツケエサ: 釣り具店で聞いた所、ツケエサやカゴ程度でオキアミを使うのであれば、 地元の人もやっているし問題無いらしい・・との事でしたので 便乗してツケエサはオキアミ使用です。 コマセ: コマセは完全使用禁止なので、パン屋で仕入れたパン粉に 冷凍イカと冷凍サバのミンチを混ぜて作成。冷凍イカやサバは、 現地のスーパーで激安価格で手に入ります。 ミンチは前日より解凍したものをコマセクラッシャーで作りました。 |